ストーマケアの看護師について
ある特定の分野を突き詰め、日本看護協会の認定を受けた看護師のことを認定看護師と言います。
ひとえに認定看護師とはいっても、その資格にはいくつもの種類があります。
感染管理の分野、緩和ケアの分野、在宅ケアの分野…。その中でも、ストーマケアについての分野を「皮膚・排泄ケア」と言います。
この記事では、そんな皮膚・排泄ケア認定看護師について、具体的な役割やオストメイトとの関わりなどを紹介していきたいと思います。
1.皮膚・排泄ケア認定看護師とは
皮膚・排泄ケア認定看護師とは、創傷、オストミー(ストーマ)、失禁の分野を専門的に学んだ看護師のことです。
はじまりは1958年、アメリカのクリーブランドクリニックにて養成がスタート。当時はストーマ療法士(ETナース)という名称で、日本でも1986年にETスクールが開校するなど本格的な教育が行われていました。
その後、1996年に日本看護協会によって認定看護師制度が発足し、現在の「皮膚・排泄ケア」分野としての養成へと変更されます。
創傷、オストミー、失禁、それぞれの頭文字(創傷=Wound、オストミー=Ostomy、失禁=Continence)をとって「WOCナース」と呼ばれることもある「皮膚・排泄ケア認定看護師」ですが、認定看護師の中でも特に人数の多い分野で、2022年の時点で約2,070人の方が全国で活躍されています。
2.皮膚・排泄ケア認定看護師の活動
創傷、オストミー、失禁に対するケアのスペシャリストである皮膚・排泄ケア認定看護師ですが、各分野での役割や活動にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、「日本創傷・オストミー・失禁管理学会」の定義を引用して紹介していきます。
創傷
役割 |
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活動 |
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オストミー
役割 |
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活動 |
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失禁
役割 |
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活動 |
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参考:日本創傷・オストミー・失禁管理学会「皮膚・排泄ケア認定看護師について」
3.皮膚・排泄ケア認定看護師とオストメイトの関わり
ストーマ外来
オストメイトが最も皮膚・排泄ケア認定看護師と関わるのは「ストーマ外来」ではないでしょうか。
ストーマ外来とは、退院後に直面する様々な問題について、定期的にフォローする専門外来のことです。
セルフケアの指導や皮膚トラブルの解決はもちろん、新しい製品の情報提供などもしてくれるため、定期的に受診されることをおすすめします。
また、ストーマ外来はほとんどの場合が予約制で、すべての病院で行っているわけではないので注意が必要です。
まずは手術された病院がストーマ外来をやっているか確認し、やっていない場合は近くのストーマ外来を検索してみると良いでしょう。
ザイタックの個別相談
ザイタックでは毎月、皮膚・排泄ケア認定看護師による個別相談会を実施しております。
ストーマ外来のような感覚で、皮膚トラブルや装具選定の相談を皮膚・排泄ケア認定看護師にすることが可能です。
紹介状なども不要なため、気軽に参加することができます。月に一度の予約制となりますので、ご希望の際はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
4.まとめ
今回は、ストーマケアのスペシャリスト「皮膚・排泄ケア認定看護師」について紹介しました。
手術前のサポートから退院後のフォローまで、オストメイトのことを常に支えてくれる存在です。
もし現在、ストーマや皮膚についてなにかしらの不安を抱えているような状況であれば、ストーマ外来を頼ってみてはいかがでしょうか。
ザイタックによる個別相談も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
コラムコーナー「こころのふれあいひろば」のお知らせ
ザイタックのホームページでは、「オストメイトの明るいくらし」を実現するためのコンテンツとして、各界の有識者によるコラムコーナー「こころのふれあいひろば」を開設しています。
認定看護師、理学療法士、ヨガインストラクター、訪問看護師など、様々な方面でご活躍されている方から、オストメイトのみなさまへお伝えしたい思いをお届けしております。
様々なコラムを用意しておりますので、ぜひお立ち寄りいただき、色々な情報に触れてみてください。
ご自身の興味のある情報はもちろん、今まで触れてこなかった情報に触れることで、なにか新しい発見があるかもしれません。
「こころのふれあいひろば」が、オストメイトのみなさまの「明るいくらし」のキッカケのとなりましたらうれしい限りです。
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