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ふれあいサロン「ストーマのトラブル(もれ・スキントラブル)」を開催しました
2024.10.02
2024年9月のふれあいサロンは「ストーマのトラブル(もれ・スキントラブル)について」をテーマに開催しました。
講師は、皮膚・排泄ケア認定看護師の根本さんです。後半は参加者の皆さんで座談会、ふれあいサロン終了後には個別相談も行いました。
当日の根本さんの講演の一部をご紹介します。
■自分のストーマの種類はわかりますか?
消化器系の方は特に、ストーマを造設する位置(腸を切除した部位)によって便の性状が異なります。それに合わせて装具の種類も変わります。
■装具交換はいつしていますか?
慣れないうちは、排泄物が少ない時間帯に交換しましょう。特に食事前がおすすめです。
■やさしく装具を剥がしていますか?
装具を剥がす時は、リムーバー(はくり剤)を使用するのが一般的です。
剥がし終える直前というところで無理に剥がしてしまう方が多いので、最後まで優しく剥がし切りましょう。
■装具交換後、そのまま捨てていませんか?
剥がした装具の面板部分の溶け具合(ふやけ具合)を観察することで、漏れなく貼れているかの確認ができます。
明らかに面板の一部が溶けたりふやけているような場合は、その部分から便や尿が漏れている可能性があります。
■装具の穴開けは適切ですか?
1ヶ月に1回は自分のストーマサイズを測るようにしましょう。
装具の穴開けは、ストーマサイズより2-3㎜大きくカットするのが理想です。
■ストーマ周囲のスキントラブル
スキントラブルがある場合は、「ストーマ周囲のどの部分にトラブルがあるか」を観察することが大切です。
ストーマ周囲の部分は、「ストーマ近接部」「皮膚保護剤貼付部」「皮膚保護剤貼付外」の3つに分類できます。
■漏れの原因は様々考えられます
- ストーマの状況(高さがない)
- 周囲皮膚の状況(シワやくぼみ)
- 腹壁の状態(固い、骨に近い)
- 排泄物の状況(水様性、多量)
- 面板や操作の問題(耐久性、穴あけ、装着期間、シワのまま装着など)
まとめ
装具の交換間隔は適切に、漏れてしまう前に交換をしましょう。
トラブルがあるときは、早めに医師や看護師に相談してください。できればストーマ外来がある病院で受診するといいでしょう。
交流会
男性・女性に分かれて行いました。
今回は30歳代から70歳代まで幅広い方が参加されました。
- 「お話をして、趣味のゴルフをしても大丈夫と伺って希望がもてました」
- 「面板周りの痒みが気になり参加した。根本看護師のアドバイスを試してみようと思う」
- 「詳しい説明と穏やかな雰囲気がとても良いですね。根本看護師さんの一生懸命が嬉しいです」
次回のふれあいサロンは、10月16日(水)「外出時・旅行で気を付けること」をテーマに開催します。少しずつですが、日ごとに涼しくなりました。「味覚の秋」「行楽の秋」が心をわくわくさせます。
とはいえ、長時間の外出に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。根本看護師が気を付ける点をお話させていただきますので、ぜひご参加ください。
ふれあいサロンは、ザイタック以外のお客様でも参加可能です。また個別相談については、お腹を直接見なくても大丈夫です。スマートフォンで撮影した写真を見せていただけるだけでも、アドバイスできることがあります。
どうぞ気兼ねなくご相談ください。