みなさん、こんにちは。日本音楽療法学会認定音楽療法士の柳川円（やながわまどか）と申します。

ここまで3回にわたって音楽療法について具体的なお話をしてきましたが、音楽療法に興味、関心を持っていただけましたか？

これまで、音楽療法に関する記事を書かせていただきましたが、肝心の音楽療法を受けるための方法についてはまだご紹介していませんでした。

今回は、音楽療法はどのような場所で行っているのか。そして音楽療法を受けるにはどうすればいいのか。音楽療法士を探すにはどうすればいいのかについてまとめてみました。

今、音楽療法を受けてみたいと前向きに検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。

まず、今、日本で主に音楽療法の実践が行われているのは、病院や介護施設、児童施設などの福祉施設がメインといえるでしょう。私もこれまで様々な高齢者施設や児童施設にて音楽療法の実践をさせていただきましたし、音楽療法士が活躍している場として最も多いと言えるのではないでしょうか。

では、音楽療法は福祉施設に何らかの形で入居することや、利用しなければ受けることができないのでしょうか。個人が音楽療法をお願いすることは不可能なのでしょうか。

結論としては、そのようなことはありません。今、日本全国には個人で活躍される音楽療法士や様々な音楽療法団体があり、中には個人宅で音楽療法の実践をされている方々もいます。もし興味がある方は、まずは音楽療法活動をしている団体や個人の音楽療法士を探してみるといいでしょう。

最近では、私もそうですがSNSを使って音楽療法を希望される方の募集をしている団体や個人の先生がたくさんいます。ですから、インターネットで「地名＋音楽療法」などのキーワードで検索されると、あなたのお住まいの近くの音楽療法士と出会えるかもしれません。

では、そのような検索方法をすれば、必ずあなたの家の近くに住む音楽療法士と出会うことができるのでしょうか。

その答えとしては、残念ながらNOといえるのが現状でしょう。なぜなら、まだまだ全国的に音楽療法士の数が足りていない状況だからです。

最近は少しずつ音楽療法という言葉が日本でも広まりつつあり、音楽療法を取り入れている施設も増えているように感じますが、それでも音楽療法士の数は豊富かと言われればまだまだではないかと感じています。

音楽療法には大きな可能性がある！！

私は自身のホームページで音楽療法に関するブログを発信していますが、実は発信している理由があります。

それは、音楽療法に関する知識、理解を持ってもらい、音楽療法士を目指す人を増やし、そして音楽療法を必要としている人に届いて欲しいという思いからです。実際、まだまだそのようなブログには程遠いのですが、音楽療法の話をすると「それいいね」「なんでもっと普及しないんだろうね」などのお言葉をいただくことがあります。

いいものでありながら必要としている人に届かないなんて、音楽療法士としては悔しすぎる‼︎

そんな思いからホームページでの発信活動を始め今に至り、そして今回ザイタック様で記事を書かせていただくことになりました。今回の長期にわたった音楽療法の記事を書かせていただいたことをきっかけに、今後は今以上に音楽療法を必要としている人に、音楽療法を知ってもらえるような発信をしていこうと改めて感じました。

音楽療法には大きな可能性がある！！

それをこれまでの記事で感じていただければ嬉しいです。