2022.09.05
私は、温暖な宮崎県にあります整形外科クリニックに勤める理学療法士です。
一日に約20人の患者さんと向き合い今年で17年目を迎えます。
当クリニックは、一日に250人程の患者さんが訪れ、そのうち約160人に対して8名の理学療法士が運動器リハビリステーションを提供しています。
併設する通所リハビリセンター(介護保険)では、地域から日々約60人が送迎付きのリハビリテーションに通われています。
我々は、『ココロ動けば、カラダ動く』をモットーに診療を行っています。この考え方は、カラダは自然界から頂いたもの、そのカラダを大切に扱う人になってもらいたい、という思いから生まれています。
大切な物、日頃使う物を手入れしたり掃除したりするように、カラダも手入れすることが必要と考えるココロが大切で、そのような人が増えることを願って毎日患者さんに接しています。
カラダを大切にするココロを持った診療は、時に熱を帯び、力強く感じられるものです。
カラダを長く使っていけるよう、患者さんと共に過ごす中で、やはり適度の運動が人を元気に健康へと導く、ということを私自身も多く経験しています。
自分のカラダに目を向けココロを向けて無理のない範囲で動いてみてください。
カラダを動かすことが、まず大切な第一歩です。
寝ながらでも、座りながらでもいいです。汗をかかなくてもいいのです。思い思いに動かせるところを、可能な動きの範囲でいいのです。赤ちゃんが手足を動かすのを想像しながら、行ってみて下さい。
二歩目は、日常の生活でカラダを動かすことです。日頃の家事や身の回りのことを自分ですることが運動になります。
そして、家の外に踏み出すことが、三歩目になります。外に出て人と接すること自体が運動です。また、そこから運動の機会が生まれることもあるでしょう。
つい最近も、ある方から「療養のため控えていたゴルフを友人の誘いで再開したところ、今では毎週のようにコースに出ている。」と元気に報告していただきました。
特別な運動にこだわらなくて結構です。自分のカラダに目を向けココロを向けて無理のない範囲で動いてみて下さい。
それが、ココロを動かし、カラダを動かすことに、きっとつながると思います。
理学療法士
<略歴>
理学療法士免許取得(2003年)
沖縄県 ちゅうざん病院入職(2003年)
宮崎県 橘病院入職(2006年)
江夏整形外科クリニック入職(2012年)