ふれあいサロン「ストーマのトラブル対策」を開催しました
朝晩が涼しくなり、ようやく秋の気配を感じる季節となりましたね。
2025年10月15日(水)のふれあいサロンは「ストーマのトラブル対策」のテーマで開催しました。講師は皮膚・排泄ケア認定看護師の根本さんです。後半は座談会でオストメイト同士の交流会を行い、終了後には個別相談も行いました。

【講演】
一部を紹介します。
- 自分のストーマの種類は知っていますか?
ストーマの種類によって排泄物の性状が異なり、使用装具が変わります(巻上げ式・キャップ式) - 装具交換はいつしていますか?
- 排泄物が少ない時間帯に交換しましょう
- 使用する装具はあらかじめカットしておきましょう
- リムーバーを使用し愛護的に装具を剥がしましょう
- ストーマ周囲のお腹のシワを伸ばして貼りましょう
- 装具カットのポイント
ストーマ造設直後は浮腫(むく)んでいるため大きくカットしますが、10日ほど経過したらストーマ周囲約2-3mm大きくカットします。皮膚保護剤が膨張して丁度良い大きさになります。小さすぎるとかえって漏れの原因になります。 - 装具を剝がした後の観察ポイント
- ストーマ
- ストーマ周囲皮膚
- 面板の裏(溶け具合、便の付着具合)
→著しく溶けたり、便が付着している場合は、その部分から漏れている可能性がある!
- 凸型装具の使用
高さがないストーマや陥没ぎみのストーマ、またストーマ周囲にシワがある場合は凸型装具を使用します。凸型装具はストーマ周囲の皮膚を押さえ排泄物の漏れを防止します。
凸型の部分は、それぞれ深さ・大きさ・形が異なるため状況に合わせて選択します。自分で選択は難しいので、ストーマ外来の看護師さんに相談してみましょう。
装具交換間隔は適切に漏れる前に交換しましょう。トラブルがあるときは、早めに医師、看護師に相談しましょう。

【交流会】
男性グループ、女性グループに分かれました。印象に残った言葉があります。
1日の始まりを気持ちよくスタートしたいために、毎朝装具を剥がして入浴(シャワー・お風呂)をするという方がいらっしゃいました。(※短期交換装具を使用している方です)
「便が出るリズムは分かっているから装具を貼らずに入浴しても心配していません。装具は毎日交換しています。お金はかかるけど他のことを節約しているわ。自分の身体が一番大事。気持ちよく毎日過ごしたいもの!」
他の参加者からは「へぇ~すごい」「いつもの生活リズムを変えてあなたもやってみたら?(同伴者より)」という声が聞こえてきました。


【個別相談】
ストーマを造設して半年、ふれあいサロンには2回参加している方です。
「少しストーマ周囲皮膚の色が変わっているので診て欲しい」とのことで、根本看護師が相談にのりました。その結果、装具カットの大きさとストーマのサイズがあってないことが分かりました。手術後ストーマも落ち着いて、ストーマのサイズも小さくなり、術後半年くらいはサイズ変化するので一か月に1回はサイズを確認したほうがよいということになりました。「次の注文からは、プレカットのサイズを1サイズ下げましょう」となりました。
ザイタックの個別相談は、その場で相談できて適切なアドバイスが受けられるのが良いところですね!
- 参加者みなさんの意見が参考になりました。活発に情報交換できました。
- 根本看護師の講義では、実際の皮膚トラブルの事例写真を見せて頂き、皮膚のトラブルにも色々あることがよく分かりました。
- スポーツ時などの汗の処理の仕方を知りたいです。
次回ふれあいサロン
次回のふれあいサロンは11月19日(水)、テーマは「冬場のストーマケア」です。これからの冬の季節は寒さや乾燥に対するケアが必要になります。日常生活で気を付けることやスキンケアのポイントについてお話する予定です。
また、初めての試みとして”ストーマ造設3年未満の方限定”で開催します。人数も10名までとし、皮膚・排泄ケア認定看護師の根本さんとじっくりお話できる体制で行います。
ふれあいサロンは、ザイタック以外の販売店を利用している方でも参加可能です。申込みお待ちしています。

